欧州環境情報

2009年11月1日



欧州環境都市の選考基準 −EU−

欧州の環境都市として選考されるには、次の10項目に対して 評価され、その基準以上を有することが必要。

  1. 世界的な気候変動対策への貢献
  2. 都市の移動性と旅客輸送
  3. 公共用グリーン・エリアの利用性
  4. 大気の品質
  5. 騒音
  6. 廃棄物管理
  7. 水の消費
  8. 汚水管理
  9. 地方自治体の持続可能な運用
  10. 持続可能な土地利用



グリーン・ニューディール:新しいエネルギーと気候政策 −オーストリア−

REFORM Groupによる第14回会議「グリーン・ニューディー ル:新しいエネルギーと気候政策(Towards a Green New Deal; The New Energy & Climate Policy)が2009年8月30日 〜9月4日までオーストリアのザルツブルグで開催された。

ワークショップ形式で開催され、世界のエネルギーシステム の脱炭素化、途上国の自然エネルギー戦略、エネルギーと気 候政策戦略、エネルギー効率化と省電力政策、カスピ海地域 の環境エネルギー研究とグリーン・ニューディールなど討議 された。

発表資料については、以下のサイトよりダウンロードができ る。

→ 参照ページ




太陽熱発電に注力 −ドイツ−

ドイツのシーメンス社は、2009年10月15日、イスラエルの太 陽熱発電技術を手掛けるSolel Solar Systems(従業員 500人) を4.18億ドルで買収すると発表した。

太陽熱発電は、太陽熱を蓄積しておいて夜でもその熱によっ て蒸気を発生させて蒸気発電タービンを回転させて発電する ことができ、太陽光発電よりもメリットがある仕組み。

Solel社は、既に米カリフォルニア州のモハーベ(Mojave)砂 漠で55.3万kWの発電容量を誇る世界最大の太陽熱発電パーク を建設している実績がある。
シーメンスは、サハラ砂漠での太陽熱発電プロジェクトに参 画しており、これを推進するためにも太陽熱発電技術を保有 する企業に関心を示していた。Solel Solarは、Schott Solar (独)とともに太陽熱発電所の開発で代表する企業。




砂漠での太陽熱発電電力の送電プロジェクト始動 −ドイツ−

ドイツ企業12社からなるDeserTec Industrial Initiative (DII)が4,000億円を投入してDIIを設立。サハラ砂漠に設置す る太陽熱発電によって蒸気タービンを回転して電力を得て欧 州に送電する再生可能エネルギーを使用する計画案が開始さ れた。

2015年頃に設備を建設する計画で、送電には既存の送電線を 利用して欧州に電力を送り込むことになっている。計画が順 調に進展すれば、欧州の電力の15%は、賄う計画という。




ロジンの禁止案 −カナダ−

実装業界で使用するはんだ付け時に使用するフラックスには ロジンが主成分となっているが、このロジンの使用禁止案を カナダが出し、2009年10月20日までのパブリックコメントの 提出期限となっている。